経験

自分は意気地が無いと自覚している。
今まで
「その仕事はやったこと無いから、出来ない」
「知らないから無理」
と逃げてばかりいた。

そんなおれが、数年前(転職前)に比較的大きい
今までやったことの無い規模の仕事を任された。

…拒否権無し、ということで…

仕事を始めた当初は
右も左も分からず
頭が真っ白の状態がしばらく続いたものだ。

顧客からは急かされ
上司からは厳しい言葉で責められ
そこに現場でのトラブルが発生し…

といった具合に、仕事は思うように行かない！！
納期に間に合わない！！
誰か救いの手を！！

なんてことを数ヶ月やり続け
どうにかギリギリ仕事を無事(?)終わらせることができた。

その当時は
「もう絶対にこんな仕事はしない！！」とか
「上司のくせに、なんでもっとサポートしてくれなかったんだ？」
と思ったものだ。

転職を決意する要因の一つでもあった仕事、とも言える。

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あの仕事を振り返ると
今になって思えば
いい経験・かなり貴重な経験だったと思える。

初めは自分の技量を超えた仕事と思い込んでいたが
完成度１００％とは言わなくても、
一応最後まで仕事をやり遂げることが出来たのだ。

以前の自分は、自分の技量を「無知」「未経験」ということで
能力の上限を勝手に設けてしまっていた、ということに気付いた。

自分は未知なものに対して臆病になりすぎていた。
当たり前のことだが、
未経験のことでも一度行動することで、「経験した」という事実ができ、
それで未知なものが減り、自分の懐も深くなる。

最近では、未知なものに向かい合った時
それを避けるのではなく、しっかり目を向けるよう
自分に言い聞かせるようにしている。

まだ怖気づくことは多々あるが…

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今、ちょっと後悔している
なぜもう少し我慢して
仕事を続けることができなかったのか？

仕事がキツイ・あの上司には従いたくない・懸命にやっても報われない

今思えば、些細なことだ
些細なことというより
仕事がキツイ⇒キツイ仕事をしてこそ自分の能力を高められるものだろう
あの上司に従いたくない⇒自分に対して甘い上司の言うことだけを聞いていて、果たして自分にプラスになるか？
懸命にやっても報われない⇒何をもって報われないと思ったのか？給料？名声？目先のモノに捉われすぎだったのでは？

もう一度同じ仕事を任されたとして
今なら以前より確実に、いい仕事をやり遂げることが出来るのではないか？
そして、より自分を大きくすることが出来たのではないか？

今更ながら、何かやり残したという想いが拭えない…

過去に戻れることはないので
今現在の仕事を懸命にやろうと思う。

数年後に
今の自分をまた後悔することのないよう、
転職することで人間的に大きくなったと
言えるようになっていればいいと思う。

先をみて行こう