言語
なかなかしゃべろうとしなかった息子「いち」
その息子が遂にしゃべり始めた!
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
ある日、一家でゴル(犬)の散歩をしているとき
いちは立ち止まって、用水路の水の流れを観察していた。
勉強熱心ないち。
なかなか観察が終わらず
待ちきれなくなった父ちゃんは
いちの手を引いて歩こうと思い手を伸ばす……
いちは嫌がりながら
「うぇい うぇい うぇい…」
と意味不明の言葉を発する
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
日差しの暑いある日
最近お気に入りの「水遊び」を庭先で楽しんでいるいち。
30分経っても飽きずにジャバジャバ…
1時間経っても飽きずにジャバジャバ…
まだ夏でもないし、風邪をひくと大変だ、と思い
「そろそろやめて中に入ろう?」と声を掛ける……
すると、いちは急に泣き出し
「だいっ!だいっ!!」
と意味不明な言葉で、駄々をこねる
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
…………
よく考えてみよう
日本語として捉えようとするから
意味不明な言葉になってしまうのだ。
観点をズラして
英語として捉えてみよう。
そうだ。
手を引かれて歩かされる
↓
『まだ歩きたくない』
↓
『wait! wait!! wait!!(待て待て待て)』
もう水遊びは終わりだ
↓
『何言ってんだ?』
↓
『die!! die!!!(…恐ろしくて和訳できません)』
二歳の誕生日を目前にしてバイリンガルな「いち」。
この才能を嬉しく思いつつ
末恐ろしさを覚える両親だった…